概要

太平洋に浮かぶ小さな島国、ナウル共和国。かつては「地上の楽園」と称され、リン鉱石の採掘によって世界有数の金満国家へと変貌を遂げました。国民は税金や医療費が免除され、家政婦まで雇われるという、まさに夢のような黄金時代を謳歌します。しかし、この繁栄の裏には、たった一つの資源に依存する危うさが潜んでいました。

資源の枯渇は、国民の9割が無職に陥るという悲劇を招き、国はマネーロンダリングパスポートの不正販売といった非合法な手段に手を染めていきます。国際社会からの厳しい制裁を受け、国家財政は完全に破綻。かつての栄華は見る影もなく、ナウル共和国は絶望の淵に立たされます。

しかし、オーストラリア台湾日本などからの経済支援と、アクロバティックな外交戦略によって、この小さな島国は再び立ち上がろうとしています。かつての豪奢な生活から一転、国民はココナッツの収穫や漁業といった伝統的な生活を取り戻しつつあるという、その驚くべき再建の道のりが語られます。