概要
なぜ私たちは虫を嫌うのでしょうか?多くの人が抱くこの感情は、単なる好き嫌いではなく、人類の進化の歴史に深く根ざしている可能性があります。太古の地球で巨大な昆虫が支配していた時代、私たちの祖先が捕食されていた記憶が、遺伝子レベルで虫嫌いとして刻み込まれているという説が提唱されています。現代では、都市化による生活空間の変化や感染症への防衛本能の高まりも、虫への嫌悪感を増幅させていると考えられています。
しかし、この「虫は気持ち悪い」という感覚は、実は後天的なすり込みかもしれません。国連が推奨する昆虫食は、食料危機を救う切り札として注目されており、SDGsの観点からもそのコスパの良さが評価されています。かつては日本の一部地域や世界の多くの国で日常的に食べられていた昆虫が、なぜ現代では忌避されるようになったのか、その歴史的背景を紐解きます。未来の食卓には、コオロギせんべいのような加工品だけでなく、昆虫が主要なタンパク源として当たり前になる日が来るかもしれません。私たちの食文化や価値観を揺るがす、昆虫と人類の関係の真相に迫ります。
