概要
広島県東広島市に広がるグリューネンニューノは、バブル経済末期の1991年に街開きした大規模ニュータウンです。当初4000人の居住を想定していましたが、現在も約1200人しか住んでおらず、区画の約4割が売れ残るという厳しい現実を抱えています。スーパーやコンビニ、図書館といった生活施設も次々と撤退し、一見すると典型的な「失敗した街」に見えます。このニュータウンの計画は、1993年に開港した広島空港を中心とした壮大なリンクータウン構想の一部として、産業団地や雇用創出と一体で進められるはずでした。
しかし、街開き直後のバブル崩壊により、周辺の産業開発は頓挫。職住近接の理想は崩れ、住宅需要は伸び悩み、多くの区画が未分譲のまま残されました。広大な空き地や閉鎖された施設が目立つ一方で、グリューネンニューノは単なる「限界ニュータウン」とは異なる側面も持ち合わせています。近年、わずかながら人口が増加傾向にあり、高齢化率が極めて低いという特徴が見られます。これは、広くて安価な土地が若い世代に魅力的に映り、また行政が関与する分譲会社の厳格なルールが、無秩序な投機や荒廃を防いでいるためかもしれません。この動画では、壮大な計画が崩壊した背景と、それでもなお街が持つ可能性を深掘りします。
