概要

日本の遊園地業界は好調な一方で、地方の小規模施設は集客や老朽化に苦しむ二極化が進んでいます。今回焦点を当てるのは、和歌山県和歌山市に位置する 和歌山マリーナシティ 内の ポルトヨーロッパ。230億円を投じて18世紀の地中海の港町を再現したこのテーマパークは、現在では入場料が無料となり、閑散とした姿を見せています。しかし、その裏には驚くべき歴史が隠されています。

ポルトヨーロッパ は、1994年の 世界リゾート博 の目玉として誕生し、当初は予想をはるかに上回る来場者を集め大成功を収めました。その企画設計を手がけたのは、当時 松下電器 傘下だったアメリカの MCA という会社。この MCA が後に ユニバーサルスタジオインク と改名し、2001年に USJ を開業することになります。実は ポルトヨーロッパ は、USJ のテストケースとして企画されたという、日本のテーマパーク史における重要な位置づけを持っていたのです。

しかし、バブル崩壊 や 松下興産 の破産、そして大規模な投資の停滞により、ポルトヨーロッパ はかつての輝きを失っていきます。現在は入場料無料化や、遊園地としてではなく「映えスポット」やイベント会場としての活用へと経営戦略を転換。黒潮市場 など他の施設との相乗効果を狙う 第三セクター 運営の強みを生かしつつも、その未来は不透明です。この動画では、ポルトヨーロッパ の栄光と挫折、そして今後の展望を深く掘り下げます。