概要

近年、山上哲也容疑者をモデルとした映画「レボリューション (映画)」が上映中止となるなど、凶悪事件の加害者を巡る表現活動が社会的な議論を呼んでいます。特に、神戸連続児童殺傷事件酒鬼薔薇聖斗少年A)による著書「絶歌」の出版は、被害者遺族の感情と表現の自由の衝突という、日本社会の根深い問題を浮き彫りにしました。

本動画では、なぜ凶悪犯が自らの犯罪について語りたがるのか、その心理的背景に迫ります。アメリカには犯罪者の収益を被害者救済に充てる「サムの息子法」が存在する一方で、日本では日本国憲法第21条が保障する表現の自由が優先され、同様の法律がない現状が解説されます。また、永山則夫死刑囚のように印税を遺族や慈善事業に充てた事例と、少年Aのように遺族をさらに傷つけた事例を比較し、その倫理的な問題が考察されます。

さらに、FBIが分類する殺人犯のタイプ(幻覚型殺人犯、指名型殺人犯、快楽型殺人犯、パワーコントロール型殺人犯)を紹介し、多くの凶悪犯に共通する幼少期からの欲求不満や承認欲求が、犯罪を自己表現の手段としてしまう背景にあると分析します。現代におけるインターネットでの手記公開の問題や、ニュージーランド銃乱射事件におけるアーダーン首相の発言にも触れ、犯罪者の「悪名」が模倣犯を生む可能性についても警鐘を鳴らしています。