概要

第二次世界大戦の激戦地で「レディ・デス」の異名で恐れられた女性狙撃手、リュドミラ・パブリチェンコの壮絶な生涯に迫ります。帝政ロシアのウクライナに生まれ、幼い頃から射撃の才能を開花させた彼女は、ドイツ軍の侵攻を機に赤軍への入隊を志願。当初は女性であることから拒否されるも、その熱意と実力でモシン・ナガン狙撃銃を手に戦場へと赴きます。

オデッサ防衛戦やセバストポリでの激戦では、ギリースーツを身につけ、敵の司令官や通信兵を狙うだけでなく、負傷した兵士を助けに来る敵兵をも標的とする冷徹な戦術で、短期間のうちに驚異的な戦果を上げていきました。その活躍はソ連全土に知れ渡り、英雄として祭り上げられる一方で、軍は彼女を前線から退かせ、女子狙撃教育隊の教官に任命します。

さらに彼女の功績は戦場に留まらず、アメリカへの外交使節として派遣され、フランクリン・ルーズベルト大統領と面会するなど、国際舞台でもその存在感を示しました。戦後もソ連邦英雄賞を受賞し、その生涯は映画「ロシアンスナイパー」にも描かれています。しかし、数多の命を奪った彼女が抱えていた苦悩とは何だったのでしょうか。