言霊
言霊(ことだま)は、日本における、言語にこもる精霊、または霊力のことである。「言葉に霊力がこもっている」という考え自体は日本列島の古代社会にすでに存在したものであり、『古事記』『日本書紀』『風土記』などにその影響が見られる。その一方で、「言霊」という用語自体は上代の文献においては『万葉集』にあらわれるのみであり、これらの用例においては、言葉そのものに霊力があらわれるという考えよりは、神や国家との関連のもとで言葉の霊力が発揮されるという文脈が強調されている。また、平安期以降についても、「言霊」の語という語の用例は、和歌などにおいてわずかに見られるのみであった。とはいえ、その後の日本社会においても言語と霊性の結びつきに注目する実践自体は続いていた。
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