概要

日本の歴史において、死刑に次ぐ重い刑罰として存在した「島流し」。その実態は、時代とともに大きく変化してきました。古代には允恭天皇の時代に軽大娘皇女が伊予に追放された記録があり、奈良時代には大宝律令によって流罪として法的に確立されます。当初は罪の重さに応じて近流、中流、遠流と距離が定められ、一定期間の労働を経て帰還が許されるなど、現代から見れば意外なほど人道的な側面も持ち合わせていました。

しかし、鎌倉時代に入ると、後醍醐天皇や親鸞、日蓮といった権力者や宗教者を政治的に排除する手段として利用されるようになります。特に江戸時代には徳川吉宗公事方御定書を制定し、島流しは原則無期刑へと厳罰化。劣悪な流人船での輸送により、島にたどり着くことすら困難な過酷な刑罰へと変貌しました。一方で、島での生活は意外にも自由度が高く、自活の道もあったという側面も存在します。

この動画では、徳川綱吉生類憐れみの令によってカラスを島流しにしたという奇妙なエピソードや、明治時代に北海道開拓のための強制労働へと形を変え、最終的に廃止されるまでの約1500年にわたる島流しの歴史を深掘りします。現代の「接近禁止命令」にも通じるその本質と、後醍醐天皇の脱出ルートを巡るツアーなど、歴史のロマンを感じさせる内容が満載です。